郵便局の提供する「みまもりサービス」について検証しています。

人とのコミュニケーションが少なくなりがちな一人暮らしの高齢者にとって、定期訪問を楽しみに待つ人も多いようです。

「見守り」というには心もとないですが、人の目だからこそわかることもあります。

他の日常的な安否確認と合わせて利用するには良いサービスかと思います。

郵便局のみまもりサービスの費用と内容

費用

郵便局

郵便局の「みまもりサービス」の費用は月額2,500円(税抜)です。

支払い方法は、ゆうちょ銀行口座の自動払込のみ、となっています。

「みまもりサービス」の内容

生活状況の把握

毎月一回、郵便局の担当局員が高齢者の自宅を直接訪問します。(委託先の職員が訪問する場合もあります)タブレット

訪問する時間は30分間を目安としており、時間内に担当者がタブレットを使用しながら、高齢者に生活状況に関する質問をします。

質問の内容

質問は10個設定され、うち7個は固定の以下の質問項目で、近況を訪ねるものになっています。

  1. 体調
  2. 食事状況
  3. 睡眠
  4. 運動
  5. 外出
  6. 日常生活に支障があるか
  7. 心配事はあるか

あと3個は、飲酒・喫煙の程度、家事について、人付き合いについてなどの23項目から見守る人が選んで設定します。

訪問と質問の結果をメールで連絡

訪問終了後、高齢者の生活状況についての結果を担当局員が家族にメールで報告をします。(郵送は+186円)

報告先は最大3名まで登録ができます。

健康相談が利用できます

健康・医療・介護に関する相談に、看護師等の専門スタッフが対応する「24時間健康相談」も無料でご利用可能です。

訪問以外のみまもりサービス

郵便局のみまもりサービスには、訪問のほかに「みまもりでんわサービス」と「かけつけサービス」があります。

郵便局「みまもりでんわサービス」の費用と内容

携帯電話

郵便局の「みまもりでんわサービス」の料金は、携帯電話なら1,180円、固定なら980円です。

内容は、毎日指定した時間に電話がかかり、自動音声による体調についての質問に答えるというもの。

高齢者は、「1.元気です、2.いつも通りです、3.元気がありません」の三段階からいまの状況をダイヤルプッシュして答えます。

高齢者の答えたその日の体調は、メールで家族に通知されます。(4名まで登録可能)

電話にでられなかったときは一時間以内に再度かかってきます。

二度とも出ない場合は、その旨を家族に通知されます。

郵便局「かけつけサービス」の費用と内容

「かけつけサービス」はオプションのサービスで、単独申し込みはできません。

「みまもり訪問」「みまもり電話」どちらかに加入していることが利用の条件で、月額プラス800円で利用できます。

警備会社(セコム・アルソック)によるサービスで、高齢者と連絡がとれない時などに、家族の要請でガードマンが駆けつけるサービスです。

駆けつけを要請した場合は一回につき5,000円の利用料が発生します。

▼警備会社の高齢者見守り・安否確認サービスについてはこちら▼

郵便局のみまもりサービスのメリット

  • 一人暮らしの高齢者にも人と会う機会が持てる
  • 郵便局なので信頼感がある
  • 毎日同じ時間に安否確認が自動でできる(電話みまもり)
  • 24時間健康相談が受けられる

郵便局のみまもりサービスのデメリット

  • 訪問する局員の指名はできないので、気が合わない人に当たることもある
  • 月一度、30分の面接のみなので、見守りというには少ない
  • 電話みまもりは自動音声で味気なく、継続しにくい
  • かけつけサービスは家族または本人の呼び出しが必要。意識を失った時などには対応しない。
  • 呼び出し機器のレンタルが必要な警備会社プランは、警備会社が提供しているものと同じで、郵便局で申し込むメリットは特にない。

郵便局のみまもりサービスの評判

新しい形のサービスとして始まった郵便局のみまもりサービスですが、当初見込まれたほどの利用者はないようです。

日本郵政、高齢者みまもり事業を大幅に縮小…タブレット配布・子会社化も断念

高齢者にはタブレット端末約500万台を配布して利用してもらう計画だったが、導入コストや利用方法を教えるための人手がかかるため見送った。

(中略)

当初の計画通りでは黒字化の見通しが立たず、西室前社長の負の遺産を清算し、堅実な経営にかじを切ることにした。産経ニュース

郵便局の見守り、料金だけのことはある?

郵便局のみまもりサービスは「一人暮らしの高齢者が人とのコミュニケーションをとる機会を持つ」という意味においては良いものです。

たとえ月に一度でも人と会うことが決まっていれば、家を整えたり、身だしなみを気にしたり、いつもより緊張感のある生活が送れるきっかけになるかもしれません。

ただ「見守り」「安否確認」という面からみると、月に一回30分の面接と生活状況の聞き取りだけでは十分な見守りとは言えず、他の安否確認サービスと比較すると費用対効果が少なめだと思います。

センサーでの日常見守りや、万一のときの安全体制の確保と合わせて利用するのに向いています。

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