「入院するとどんなことにどのくらいお金がかかるのか」「支払いができないときはどうすればよいか」について、わかりやすく解説しています。

「入院するとどんなことにどのくらいお金がかかるのか」「支払いができないときはどうすればよいか」について、わかりやすく解説しています。
もくじ
入院でかかる費用の種類と金額
入院で必ずかかる費用は医療費と食事代ですが、それに加えて病院や患者の状態によってかかる費用もあります。
医療費
入院にかかる費用は人によって違うものですが、病名別の入院費用の相場は価格.comサイトの「入院費用・相場シミュレーション」で目安金額を知ることができます。

このシミュレーションを使うと、自己負担割合が3割の人が窓口で支払う入院費用の目安の金額がわかります。
医療費を支払ったあと健康保険の窓口で 「高額療養費」※の手続きをすると、いくらかの払い戻しを受けることができます。
※高額療養費…年間の医療費が一定の金額を越えると、いっって位の金額を超えた分があとで払い戻される仕組み。

医療費が多くかかった年は税金を安くできることがあるので、領収書は保管しておきましょう。
食事代
入院中の食事代の自己負担は 1食あたり460円 (2018年4月〜)です。(住民税非課税の世帯は100〜210円です。)

460円×(食べた回数)=食事代
で計算します。
そのほかの費用

医療機関での おむつ費用の平均は一枚127.6円 となっています。
おむつの持ち込みを認めている医療機関もあるので、費用を抑えたいときは確認してみましょう。
<参考>
読売新聞オンライン・ヨミドクター「入院にかかるおむつなどの費用」
入院の費用を支払いは月末
入院費用の支払いは、 月末締めの翌月払いをするところが多い ですが、月の半ばと月末の二回に分けているところもあります。

退院するときの精算は、退院する日の前日ぐらいにおおよその金額を知らせてくれます。

最後の日の食事の有無などの調整があるため、正確な金額は退院のときに決定します。
診療報酬明細書は必ず保管
病院で支払いをすると 「診療報酬明細書」 という、「何にいくらかかったか」という治療内容の明細書を渡されます。
受けた治療を把握するためにも、もしも薬害などの被害にあったときの投与歴の記録としても、診療報酬明細書はずっと保管しておきましょう。
<参考>
読売新聞ウェブサイト「医療のかかり方(15)医療費の明細書は必ずもらおう」
費用の支払いに困ったときは相談
さまざまな事情で入院費用の支払いに困ったときは、自分で何とかしようとする前に、まず 医療相談室 に相談してみましょう。
医療相談室は患者とその家族の困りごとや不安のサポートをしてくれる部署で、ある程度の規模のある病院に設置されています。

費用の悩みも医療相談室で相談を受けている内容の一つです。
ソーシャルワーカーという専門員が 、利用できる費用軽減や支援の制度について的確なアドバイスをしてくれます。
ここで相談された内容には守秘義務があり、病院スタッフにも相談内容を知られないようあつかわれます。
