離れて暮らす親、一人暮らし老人への心配ごとには食事の点にもあります。

私は平日昼に買い物をすることが多いのですが、その時間のスーパーは高齢者でいっぱいです。

そこで気づいたことがあります。

高齢者でもまだまだお元気そうな方は、肉や魚、野菜といった「食材」を買っている方が多いです。

気になるのは、かなり年をとっている方やあまり元気のない方ほどお惣菜やインスタント、お菓子ばかりを買っていること。

経済的な問題というようには見えないけれどなあと思っていたら、これもまた老いの表れだそうです。

食に表れる老人の生活能力

内閣府の調査によれば、「自分の食生活に満足している」と回答するのは健康状態が良い高齢者ほど割合が多くなっています。

「食生活で気になることは?」という問いには

  1. 栄養のバランスが取れていない
  2. パック、缶、瓶があけにくい
  3. 病気のため食事制限がある
  4. 柔らかいもの以外食べられない
  5. 家族と食事の時間が合わない
  6. 近くに食料品を売る店がない
  7. 調理が十分にできない
  8. 体が衰えて買い物に行きづらい
  9. 市販の調理食品の味が合わない・・・

という順で回答が寄せられています。

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食事を用意するということ

毎日何気なくやっていることですが、食事を用意するということは、

  • 家にある食材を管理する
  • 献立を決める
  • 買い物をする
  • 調理する
  • 後片付けをする

という作業が必要です。

炊事が主婦が一番やりがいを感じる家事であると同時に負担でもあるといわれるのは、頭も体も使うことだから。

とすれば、家の片付け同様、年をとるにつれ料理はハードルの高い家事になってきます。

栄養の偏りは認知症の原因にも

東京都健康長寿医療センターの実施した追跡調査によると、

「低栄養状態にある高齢者は、性別・年齢・既往症・歩行能力などの影響を除外した上で、認知機能低下のリスクは約2〜3倍になる」

ことがわかっています。

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老人の食生活が乱れる原因は?

買い物がきっかけで食がおろそかに

食をおろそかにしはじめるきっかけで多いのが、買い物が困難になること。

いつも車を運転してくれた夫に先立たれる
足腰の衰えなど買い物が大変に

帰宅すると疲れて作りたくない

お惣菜、インスタント、お菓子などを買うようになる

あまり美味しくない

食べることに興味がなくなる
空腹が満たせればいいと思うようになる

買い物の回数を減らしたいので日持ちのする
同じようなものばかり買いだめする

栄養が偏る

体調をくずす

さらに買い物が大変になる

というよくない循環におちいるケースはとても多いです。

出来合いですませることそのものは悪くないのですが、食べるものをバランスよく選べなくなってくるのは問題です。

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一人になると料理が億劫に

多くの主婦が家族のいない平日の昼食を簡単に済ませているように、食べさせてあげる相手がいなくなるということも栄養が偏る原因です。

また、単身世帯は夫婦世帯と比較して食事を抜く傾向も高くなっています

こども食堂が全国に増えてきましたが、シルバー食堂も必要なのかもしれません。

老人の食生活の周辺を観察すると

高齢者の台所まわりには、そうした食の乱れの兆候が見て取れるポイントが数多くあります。

  • 同じものばかり大量に買っている
  • 古いものを処分していない
  • 食器や調理器具が清潔でない
  • なべやフライパンが焦げている
  • ごみ出しがちゃんとできていない

こうした状況になっていないか、高齢者の食環境をよく観察してみましょう。
小さなことですが、「ペットボトルや缶の蓋が開けにくい」と言って水分摂取や食事がおろそかにならないよう、開栓補助具を用意してあげるのも良いでしょう。

高齢者用の宅配食事サービスを利用する

自治体の配食サービス

老人の自宅に食事を届けてくれるサービスを提供する自治体が増えています。

費用が低めで安否確認を兼ねているこのサービスを利用するのも良いでしょう。

役所で「高齢者の配食サービス」について聞いてみましょう。

企業の提供する宅配食

自治体の配食サービスは良いところもたくさんありますが「キャンセルがしにくい」「口に合わない」ということもあります。

そのような時は、外部サービスを利用するのも方法です。

 

「別に住んでいる親の食事が心配」という人はいまとても多く、そうしたニーズに答えた宅配の食事サービスがいろいろ出ています。

毎日用意するのに苦労する「減塩」「低カロリー」「たんぱく制限」「糖尿用」「やわらか仕上げ」などの制限食も豊富にあり、親が同居している場合にも利用したいサービスです。

こうした宅配食事サービスは、好きなタイミングでレンジであたためて食べる冷凍タイプが主流です。

「冷凍・・美味しくないんでしょ?」

と思いますか?

実は私もそう思ったのですが実際に食べてみると、高齢者の好みを研究した手作りの味で美味しく食べることができ、メニューも豊富なので驚きました。

このサービスは競争が激しい市場。

おいしくなければ売れませんから、各社とも企業努力で年々レベルが上がっています。

レンジ調理のよいところは簡単ということに加えて火を使う機会が減らせること。

物忘れがひどくなる親の火災の心配も、レンジ調理なら安心ですね。

食べたくない時のぶんが無駄にならないこともメリット。

多めに買って冷凍庫で長く保存できるので、焦って買い物にいく必要も、無駄な食材を出す心配も、傷んだ物を食べることもありません。

食事宅配サービスいろいろ

宅配食材ヨシケイのお弁当

高齢者むけの食事宅配サービスと言っても、業者によって特色があります。

美味しい宅配食材で知られているヨシケイから出ている宅配のお弁当の評判が高いです。

途中まで調理してあるもの、おかずだけの購入もあるなかから好みで選べます。

制限食である必要はなく、おいしいものを食べたい人に。

>>夕食.net(ヨシケイ)

制限食のお弁当「ウェルネスダイニング」

用意するのが大変な制限食の宅配もあります。

制限食で献立に変化をつけるのは本当に大変なことですから、家族が同居している高齢者でも利用している人が多いです。

>>「ウェルネスダイニング」

そしゃくが大変な方向けのお弁当

歯が弱っていたりして、そしゃくが難しい方専用のやわらかい食事を用意してくれるサービスもあります。

ひとことで柔らかいと言っても程度は人それぞれ。

こちらのサービスは「ちょっとやわらかい」から「ムース状」までキメ細かい対応です。

>>やわらかダイニング

一緒に食べる機会を増やす

食が進まない人でも、誰かと一緒だとついたくさん食べてしまうということもあります。

きょうだいや身内と協力して、なるべく誰かが親と食事をいっしょにする機会を増やす努力をすることも大切です。

ときどきでもたくさん食べる日があると、胃腸も活発になって日常的な食欲も湧いてきます。

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元気な人は食が違う

ちなみに、こちらは私の憧れ、ツイッターフォロワー8万人超えの80代女性ミゾイキクコさん。
ミゾイさんを見ていると、元気な方はやっぱり食事が違うなと思います。

食べることが楽しみでなくなる、って寂しいことですよね。

自分の親にも、よそのおじいちゃんおばあちゃんにも、人生の最後まで食べることの楽しみやよろこびを感じて欲しいですし、自分自身もそうでありたいです。

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