私が実際に見た、高齢者世帯を狙った貴金属の悪徳訪問買い取り業者についての記事です。

その手口について、ぜひ知っておいてください。

ペットボトル回収??

ある平日の昼。
玄関のチャイムが鳴ったので出てみると、デザイナーズスーツのような派手な服装の若い男性が立っていました。

「ペットボトルを回収しています。お宅に処分したいペットボトルはありますか?」

とその男性は言いました。

私はペットボトルの飲み物は滅多に飲まないので、「ありませんけど・・・」というと、その男性は

「そうですか・・僕は貴金属なんかも買い取らせてもらってるんですが、お宅に貴金属はありますか」

というのです。

私が「ちょっと何かあなた変じゃない?本当はそれが目的でしょう」というと、もともと人は悪くないというか、その商売にまだ染まりきっていないのか、彼は「えへへ・・」と笑って、そのことを認めました。

貴金属買取業者

 

私は地方の小さな村に住んでいます。

彼は、そういった高齢者だけの世帯が多い地域を狙って、なんやかやといいくるめて貴金属や時計などの高価なものを安く買い叩いていく訪問業者でした。

何人かでやってきて手分けして訪問して、パッと買い集めてさっといなくなるようです。

最初にペットボトルを回収しているとみせかけて、いくつか世間話をしたりしているうちになんとなく断りにくくなるという心理を利用した悪質な商法、というか詐欺です。

悪質な貴金属買取業者が安く買い取る手口

こうした悪徳買取業者は、「宝石鑑定士」の資格を持っている、などといって家にある貴金属を見せて欲しがります。

「鑑定は無料です」と言われ、「価値だけでもちょっと知りたい」と手持ちの貴金属を見せてしまったら、もう相手の思う壺です。

「デザインが時代遅れ」などと言いながら相場とはおよそかけ離れた安い値段を掲示してきます。

貴金属の買取の場合、買取価格は金なら質量や含有率(18K、24Kなど)、宝石なら大きさや色などから算定されます。

プロの宝石鑑定士や買取業者ならそれらを測定する器具を持っているはずです。

価格に納得できず、「売らない」と言ったら、さっきまでの優しげな態度から一変してドスを効かせたり、その場を動かなくなったりして強引に買い叩いていくのが手口です。

買取内容に納得がいかなければ、店舗で買い取ってもらったものなら後日問い合わせをすることもできますが、訪問業者の置いていった連絡先など当てになりません。

悪徳業者の被害を防ぐために

こうした、猜疑心が弱く判断力も衰えてきている高齢者を狙った悪徳商法は、貴金属買取に限らず増え続けています。

「お父さん、お母さん、気をつけてよ」

と言っても、相手は巧妙な手口で狙ってきますから、被害を防ぐことはなかなか難しいです。

もちろん、訪問買取の全てが悪いわけではありません。
きちんとした商売をされている方もたくさんいます。

でも、以前より付き合いがあったり、信頼できる方の紹介などでない限り、高齢者だけの世帯では利用しないほうが賢明ではないでしょうか。

貴金属買取業者

離れた親を悪徳買取業者から守るには、その手口を知って

「いい人そうでも、何を言われても、貴金属は持っていないと言って。見せてはダメよ」

と、具体的な注意をしておくことが有効です。

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